blog 森のひろば
2019/06/28

力枝(ちからえだ)

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 我田引水だが、大学三年になる倅を評して我が妹が「お兄ちゃんの子とは思えないほどいい子」と言ってくれた。褒めているんだか、皮肉っているんだかわからない言いようだけど、親として悪い気はしない。妹には、「森の木を育てるようにしてたらああなった」と答えた。
「その心は?」と問い返されることを期待してそう言ったのだが、妹の奴それをしてくれない。持って行き場の無い気分をここで解消させていただくことをご容赦いただきたい。
一、剪定をしないこと
二、360度どの方向にも力枝を伸ばせるように、周りを空かしてやること

 
 昔、山仕事の修業時代、親方が「双葉を出した実生を見たら、将来どんな木になるかわかる」としきりに言っていた。当時は眉唾で聞いていたのだけど、その後、自分で山仕事を請け負ってやるようになってふと、もしかしたら、将来どちらの方向に力枝を出したがっているか種子のうちから決まっているんじゃないかと思ったことがある。若木が力枝を伸ばそうとした方向にちょうどいい空間がたまたまあるかどうかが、その後その木が大径木になれるか否かを分けているんじゃないかと。何を見てそう感じたのかすっかり忘れてしまっているのだが、ともかく親方にはそれが双葉のうちから見えていたのじゃないかと思ったのだ。無論科学的根拠などみじんもない。親方からはよく「おめえは学者だなあ」と、こちらは100%皮肉で言われていたのだけど、皮肉られている僕はというと、皆やたらと有難がる「科学的」なるものが実は、親方みたいな眼力を持たない普通の人間にも、何とか平均点以上の仕事をさせるためにあるんだという風に思い始めていた。

 僕は大学を出ていないが、その代わり森からいろんなことを教わった。木育ても、子育ても。
(投稿者:福田)


11:11 | 投票する | 投票数(1) | コメント(0)
2019/06/14

紫陽花

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                  紫陽花(アジサイ)

 6月から7月に開花する紫陽花。原産地はなんと日本!紫陽花は、「青い花がたくさん集まって咲く」という意味からそう呼ばれています。開花期間が長いことから飾り花として使われることも多くなってきた紫陽花。しかし、紫陽花の葉っぱには毒性があり、摂取すると過呼吸や痙攣などを起こし、死亡することもあるので注意が必要です。

                  紫陽花の花言葉

 紫陽花にはいくつかの花言葉があります。
 良い意味の花言葉は「辛抱強い愛情」「一家団欒」「家族の結びつき」などがあります。「辛抱強い愛情」は雨が降る季節にも負けず花を咲かせるところから、「一家団欒」、「家族の結びつき」は、小さな花が集まって咲く姿からそういわれています。
 悪い意味の花言葉は「移り気」「浮気」「冷淡」などがあります。「移り気」、「浮気」は、紫陽花の花色が変化する特徴から生まれたとされています。そして「冷淡」の花言葉は、日本で咲く紫陽花の花色が青や藍といったクールな色彩が多いからだといわれています。
 最近は、プレゼントとしても人気な紫陽花。プレゼントをする際は、花言葉付きのメッセージを添えるのもいいですね。また、紫陽花の色によっても花言葉は変わるので気になる方はぜひ調べてみてください!(投稿者:磯谷)

      
16:14 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2019/06/10

旧線路通りのイヌエジュ

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 事務所が出島にあったころ、近くになんとはなく愛着を感じる通りがあって、時々散歩したりしていた。その昔港からの物資を運ぶ列車の通る線路があったそうで、両側は倉庫が立ち並ぶ硬質な雰囲気であったという。今は、出島ワーフのしゃれた通りとオフィスや商業施設の立ち並ぶ大通りにはさまれて、どこか別世界の趣がある。元船遊歩道という名前もあるみたいだが、このあたりで生まれ育ったセンター長は線路通りと呼んでいた。
     
 通りに植えられている木々の不統一感が面白い。この場所の変遷をそのまま映し出しているのかもしれない。長崎駅から通りに入ってすぐに、エンジュの木が10本ほど並んでいる。アカシア並木というには、樹高も本数もこじんまりしているし、そもそも通りのど真ん中に並んで立っていてこれを並木というか疑問だが、雰囲気はある。その中にどうしたわけだか一本だけイヌエンジュが立っている。植えられるときに苗木の中に紛れ込んだのだろう。イヌビワ、イヌマキなどイヌをまくらに持つ樹種はいくつもあるが、どれもこれも本家から一段落ちるという意味を込めた一種の蔑称である。にもかかわらず、この一本の立ち姿は実に堂々としていて、「おれの名前も、おれがここにいるのも俺のせいじゃねえ」と言っているように感じられる。この一本に抱いた親近感が、通り全体に持つようになった愛着の始まりであったかもしれない。
(筆者:福田)
  

10:47 | 投票する | 投票数(0) | コメント(0)
2019/05/24

一本杉

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                     一本杉
 高来町山林協議会さんが、ツクシシャクナゲ群落の再生に取り組まれているシャクナゲ公園。今年のシャクナゲ祭りのオープニングをお邪魔した折頂いた散策マップに、妙に気になるスポットが載っていました。その名も「一本杉」。咲き始めたシャクナゲを一通り見た後、佐藤センター長と一緒に足を延ばしてみる事にしました。おっさん二人、弥次喜多だか熊さん八つぁんの気楽な趣。
 一本杉というネーミングは、シンプルなだけに想起されるイメージが人それぞれ、そんなことを好き勝手に喋りながら歩いておりました。どうやら、センター長先生、途中目にするカヤの大木みたいなスギがドーンと立っている姿をイメージしていたらしい。私はというと、どうにも春日八郎の「別れの一本杉」のイメージがBGMとともに頭を駆け巡り往生していました。
「そろそろ見えてきていいころだ」ときょろきょろしていて、目にしたのがこの写真。二人声を揃えて「おー!!、まさしく一本杉!」

 「分かれた一本杉」でした。(投稿:福田)

     
 



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2019/04/26

アコウの木

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                 アコウの木
4月の半ば、長崎公園に、他の樹木と違い、鮮やかな赤い実が幹にびっしりと実る樹木があります。幹や根はうねりをおびていて、熱帯地方でみられているガジュマルにもなんとなく似ているようです。この樹木は「アコウ」といい、大きいものは高さ20メートルにもなるそうです。

               「絞め殺し木」アコウ
アコウはその特性より「絞め殺し木」とも呼ばれ、運ばれた種子がほかの樹木から発芽し、元の木を覆い絡みつく様に育つ様をそのように呼ぶそうです。その様態は一度見ると忘れられないほど。これは樹高の高い熱帯雨林などで光の当たる環境を獲得するための特性だそうです。(投稿者:磯谷)

       


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